予防歯科について
予防歯科とは?
日本では「歯が痛くなってから歯医者に行く」と考えている人も少なくありません。しかし、歯の健康寿命を延ばすためには、歯が痛むなどの自覚症状が出る前に定期的に検診を受けて、お口のトラブルを早期発見・抑制することが非常に大切です。
予防歯科は、虫歯や歯周病になってから治療を始めるのではなく、そもそも虫歯や歯周病にならないように正しい歯磨きと食生活習慣を身につけ、虫歯や歯周病に対して予防的なアプローチをする(未然に防ぐことを目指す)診療となります。
「予防歯科」を推進する
歯科医院です
当院では、患者さまの将来の健康までを考慮した「予防型の歯科」に力を入れています。
歯の寿命を縮めるような安易な治療は行わず、治療後は定期的な検診と予防メインテナンスを通じて、患者さまと「一緒に大切な歯を守る」診療を行なっています。
患者さまが『自分で自分の歯を強くする』ことの大切さや、その方法について丁寧にお伝えし、健全なお口の環境を患者さまと一緒に作り上げ、その状態をずっとキープしていくためのお手伝いをしてまいります。
オーダーメイドの予防プログラム
虫歯や歯周病を引き起こす原因は、普段の生活リズムや食生活が大きく関係しているため、それぞれの患者さまに合わせたメインテナンスやアドバイスを行い、患者さまご自身に正しい予防法を身につけていただくことが非常に重要です。
歯科予防先進国とされるスウェーデン。当院長は、日本スウェーデン歯科学会及び日本ヘルスケア歯科学会に所属する歯科医師です。口腔管理のプロフェッショナルである歯科衛生士と連携して、患者さま一人ひとりの生活背景なども踏まえたオーダーメイドの予防ケアやサポートをご提案いたします。
「ずっと自分の歯で食事を楽しみたい」という方、また「大切な人の歯を守ってあげたい」という方、ぜひ一度当院へ気軽にご相談ください。
予防歯科の重要性や
メリットについて
日本と海外の「予防」に対する
意識の違い
2016年の統計では、日本人の80歳の平均残存歯数は17本というデータが出ています。日本においても「歯の予防」への意識が少しずつ浸透してきていますが、予防先進国スウェーデンでは80歳の平均残存歯数が20本を超えているように、日本の17本という数は決して高い数値ではないことが分かります。
ではなぜ、日本と海外では将来的な残存歯数にこれだけの差があるのでしょうか。その理由の1つとして挙げられるのが、“定期的なメインテナンスの受診率”です。残存歯数の多いスウェーデンやアメリカにおいては、90%以上の人がメインテナンスを受けに定期的に歯科医院へ通っているのに対し、日本ではわずか数%程とされています。
海外では「予防やメインテナンスのために定期的に歯科医院へ通う」ことは広く一般的であり、自身の大切な歯の健康を長く維持するための大切な習慣として周知されているのです。
予防歯科による様々なメリット
1お口のトラブルを未然に防げる
虫歯も歯周病も早期発見と進行抑制が何より重要です。しかし、初期の段階では自覚症状がほとんどなく、気づかないまま症状が進行してしまうことも少なくありません。定期的な検診で適切な予防ケアを受けることで、お口のトラブルを未然に防ぐことができ、将来的な歯の健康維持にもつながります。
2治療の痛みや費用など負担軽減
虫歯や歯周病など症状が重くなるほどに、治療にかかる費用や期間、痛みやストレスも大きくなってしまいがちです。予防歯科を通じて早期発見・早期治療につなげることで、患者さまのさまざまなご負担を抑えることができます。
3お子さまの将来の健康を
見据えて
なるべく早いうちから自分に合った正しいセルフケアの方法を習得し、歯の予防の大切さを知ってもらうことで、お子さまの将来的な健康を守ることにもつながります。また、正しい顎の位置や歯並びも考慮したケアを行っていくことで、口腔機能の正しい発達を促し、大人になってから歯列矯正をする必要がない(または治療期間・治療費を短縮できる)場合もあります。
4ツルツルで気持ちのいい
口内環境に
自宅での歯磨きやフロスだけでは取りきれない細かな汚れも、プロによる専門的なクリーニングで隅々まで落とすことができます。歯のクリーニングは痛みはなく、嫌なドリルの音もありません。
最近ではサロン感覚で歯科メインテナンスに通われる方も増えており、いつも爽やかなお口の状態をキープすることで気持ちの良い日常生活にもつながるでしょう。
定期的な検診のタイミングや
頻度は?
お口の状態にもよりますが、通常3ヶ月に1度くらいの頻度で定期検診を受けていただければ理想的です。患者さまのライフスタイルや、ブラッシングのクセなどを考え合わせながら、歯科衛生士が個別にセルフケア指導をいたします。また当院では様々な歯ブラシをご用意し、患者さまに適したものをご提案しております。
予防メインテナンス
メニュー
PMTC
セルフケアでは取りきれない歯の表面の汚れや歯石を、専門の機器を用いてキレイに取り除きます。表面が滑沢になることから汚れも付着しにくくなるといった効果もあります。
エアフロークリーニング
エアフローシステムという先進の歯のクリーニングマシンを用いることで、研磨剤を使用することなく、歯や周囲の組織を傷つけずに着色や汚れを隅々までキレイにすることができます。
- 痛みもなくお口の中をキレイにできる
- 器具が届かない箇所の汚れも隅々まで除去できる
- ポケット内部の感染源を除去可能(インフェクションコントロール)
- 研磨剤を使用せず着色汚れを落とせる(ホワイトニング効果)
- アミノ酸による歯肉の血行を促進
唾液検査
お口は様々な病気の入り口とされていますが、唾液はそうした病気を防ぐ機能を果たしています。唾液の分泌量や虫歯の原因菌などの数を検査することで、なりやすい症状のリスクや原因を把握することができ、ご自身に合う治療や予防ケアに役立てることができます。
シーラント
樹脂製のプラスチックを歯の溝に一層埋める治療です。小さなお子さまの生えて間もない乳歯や永久歯に行うことが多いでしょう。汚れが残りやすい溝をシーラントで埋めることで虫歯予防につながります。
セルフケア指導
汚れが残りやすい部位を中心に、それぞれのお口の状態や歯並びに合わせた歯みがき方法を丁寧にアドバイスしていきます。汚れをしっかり落としてプラークや歯石を残さない正しいセルフケアの仕方を習得していただけます。